可愛的馬
三橋美智也の「達者でな」という曲がありまして、これは日本のドナドナで、要するに育てた馬が買われていくという歌なのです。これがまた良くできた曲でもちろん三橋美智也の伸びのある高音が綺麗なのですが、「オーラオーラ達者でな」という低いコーラスが絶妙でこれは「ライオンは寝ている」の「 A-weema-weh, a-weema-weh… 」という低音とメインボーカルのファルセットが重なるフレーズを彷彿とさせるのです。
三橋美智也というのは若い方はもうご存じないかも知れませんが、カールのCMソングを歌っていたヒトと言えばわかる方も多いのではないかと思います。
この「達者でな」は台湾でも「可愛的馬」というタイトルで台湾語でカバーされているのですが、あの伍佰もカバーしているのです。しかも我らが陳昇といっしょに。従って台湾ではお年寄りだけではなく若い方もこの歌はみんな知っているのではないでしょうか。
最近FBで私のFBFで且つ家族ぐるみでお付き合いのある友人がつべの動画をうぷして盛り上がっていたのですが、どういう訳かミャンマーでこの曲のカバーが流行っているようでしかもそれが若者の間のことらしいのです。
調べてみるとミャンマーの国民的歌手のシン・シーサモットというヒトが昔にカバーしていてそれのリメイクらしいということです。つまり台湾と同じように初めはオリジナルに近い形でカバーされて、後に若者に受けるようなアレンジでカバーされたということのようです。
下がシン・シーサモットの歌う「達者でな」のカバー
そしてこのシン・シーサモットという歌手は日本の歌をけっこうカバーしているのですが、橋幸夫の「潮来笠」のカバーのイントロが台語歌の「舞女」のイントロなのです。これはもしかして日本の歌が台湾経由でミャンマーに入ってそれをシン・シーサモットがカバーしたのではないかと思っています。知らんけど。
伍佰の「可愛的馬」
THE TOKENS の「ライオンは寝ている」