旬のフルーツ
だいぶ前になるんやけど「どんなに高い果物でも旬は1年に1回。つまり生きてるうちにあと60回くらいしか食べる機会がない」みたいなツイートを見てから果物買うハードルだいぶ低くなった。他のものも。旬は今!!
— 亜紋 (@amon_laito) 2020年8月15日
このツイート見てなるほどと思い、高いドリアンも釈迦も気軽に食べるのが加速されたワケですが、よく考えてみるとこれは日本のことで熱帯、亜熱帯とは違うということ。旬は年に1回どころかオールシーズンある果物も多いし、1回の旬が長かったりします。
ちなみにマンゴーなんか種類は違えど5~8月と4ヶ月ぐらい旬だし、ドリアンだって旬は年に2回ある上に周りの東南アジアから入ってくるのを含むと年の半分ぐらいはあるんじゃないでしょうか。
大好きな釋迦も半年ぐらい旬があります。
それにつけても、マンゴスチンの恋しいことよ。いつになったらタイから輸入されるのでしょうか。
と言いながら今日もドリアンを食べます。
大西製作所
大西製作所の万年筆ってなぜか台湾でけっこう人気があって、店頭でもよく売ってるしネットでも買うことができます。
これは私の気に入っているセルロイド製の大西製作所の万年筆(日本で購入)ですが、セルロイドの感触がとても気持ち良いのです。握って字を書いてみればわかります。
なので、普段これをいちばんよく使っています。メモを取ったりするのもほぼこれ一本です。
ところが、昨日床に落としてしまいました。
机の上に置いたり筆箱に入れたりするときに傷つかないようにこういうカバーを付けていますが、裸のままで床に落としてしまいました。タイルカーペットの床なら良いのですが、ここは台湾。職場の床はやはりフツーのタイルなのです。割れてしまいました。
外側のセルロイド部分ではなくて中のカートリッジ部分を留めるネジの部分が割れたのは不幸中の幸いでした。ショックではありましたが、何とか直るんじゃないかと思いました。
果たしてアロンアルファで接着して直すことができました。しかしアロンアルファはよくくっついてホントに素晴らしいのですが、接着すべき箇所が薄くてその範囲が広いと難しいですね。乾くのが速いので素早く広範囲に塗らなければいけません。器用で良かった。
繼續大你的便
先日テレビを点けたら映画をやっていて、列車の中で逃げた男を追いかけてトイレの個室を開けたら子供が入っていて泣き出したため
「對不起,不要哭。你繼續大你的便。」(正確ではありませんがだいたいこういう感じ。)
と言ったのですが、大便が離合詞だったと知って驚きました。
翌日知り合いの若い台湾人女性に
「台湾人は大你的便とか。 大一次便とか言うの?」
と訊いたら
「言わないわよ。去廁所と言うわよ。日本でもそうでしょ。」
と半分キレ気味に言われてしまいました。
そういう意味で訊いたんじゃないのに。
大便が名詞だけではなく動詞でもあることは知っていましたが、離合詞だということは知らなんだと言いたかっただけなのに。
「我想大便」という歌詞のあるのは以下の曲です。もう20年以上前によく聴いていた張震嶽です。
改變 詞曲張震嶽
休暇は終わりぬ
休暇は終わって月曜から仕事をしています。といっても金曜日は結局仕事に出てしまいましたし。
でも、まあ久しぶりにゆっくりできました。どれくらいかと言うと、朝ご飯のピザトーストを作るのにこのようにホールトマトをニンニクで煮込んで
ビザソースを作って、
こうやって食べるぐらいにはのんびりと。
ところで台湾らしい写真を一枚。
これは何の写真かというと、道端の自転車置き場の残骸です。初めなぜこうなっているのかわかりませんでしたが、台湾では車が曲がるときにショートカットするからです。歩道の端を掠めて曲がるのです。たいていの交差点で歩道の端は地面の高さとツライチになっています。バリアフリーです。角全部バリアフリーにする必要はなくて日本のように角部分は残して一部だけ段差をなくせば良いと思います。台湾は角を全部削っているので歩道の角を通って行く車が多いのです。ここは交差点ではなく駐車場への入口で角を削っていないのですが、クセで歩道に乗り上げて後輪で引っ掛けるのです。数か月前に直したとこですが、今度は完膚なきまでに踏みつぶしています。この位置には自転車停めないようにします。
ラジオを買いました。復刻っぽいレトロなデザインとUSB差したり青歯使ったりして音楽も聴けるので買いました。
ココナツオイルは日本より安いのと、だいたいいつも溶けているのが嬉しい。日本だと一年のうち半分以上は凝固しています。シンガポールも台湾もたいていいつも液体です。
誇張でもひと休み。
拈華微笑
いえ、先日はホントにたくさんの仏像を観ることが出来て感動しているのですが、あまりに伝わらなくて呆然としています。
日本では仏画を描いていたので仏画や仏像の話を日常的にするヒトが周りにたくさんいたのですが、これまでそれが特殊な環境過ぎたのですね。こちらでは話しても興味のないヒトばかりで肩透かしなのです。
そもそも台湾にあまり仏像がないというのはそういうことなのかも。みんな見たくならないのでしょうか。三十三間堂なんて定期的に行かないと禁断症状が出てくるものだと思っていました。あと興福寺も。東博、京博、奈良博だって。
木雕分館は写真を撮って良い場所がなかったので写真をここに載せられませんが、ホントにたくさんの木彫の仏像がありました。あんな私的な博物館であの規模の展示はちょっと考えられないぐらいです。
博物館の本館の入口ホールの砂岩の仏像です。
本館にも石仏ながらお顔のとても綺麗な仏さまが何名かおられました。中国の仏像はけっこうクセのある顔をしておられるのですが、そのなかでも好きなお顔の仏像もけっこうありました。
ちなみに受付の廖さんのおすすめはガンダーラ仏でした。ヒゲのある濃い顔の仏さまです。博物館として価値の高い仏像ということなのでしょうが、個人的には濃い顔はあまり好きではありません。
ご本尊は釈迦如来だったのですが、尼僧の方が別れ際に私に「あーみとぅおーふぉ」と言ってくださったのが印象的でした。禅寺ということで当然禅系(曹洞宗とのこと)のお寺のようですが、なぜ阿弥陀仏なのでしょうか。阿弥陀仏は西方浄土におはします他力系のシンボルかと思っていたのですが、自力で解脱するイメージの禅系でも阿弥陀仏なのですか。そういえば香港の映画で少林寺モノでも僧侶が「阿弥陀仏」とよく言っていますね。少林寺も禅系ですよね。
ちなみにこういう絵を描いています。こちらでもう少し手を入れようと持ってきたのに全く触っていません。そろそろ何とかしなければと思っていますが、下手に出して部屋の空気に晒すとカビが生えそうで恐いのです。
こちらはかなりの大きさがあります。
臭美
台湾であまり聞かない中国語の1つに「臭美」というのがありますが、台湾人はあまり臭美ではないのでしょうか。大陸ではよく使っていましたけど。
とこで、全聯のロイヤルドルトンの食器のキャンペーンですが、好評につき9月1510日まで延長だそうです。もう2つマグカップをもらおうと思っているのですが、けっこう簡単にあれから50近く貯まりました。80まで貯めて99元×2払って2つもらうか、60で99元+199元払って2つもらうか、いや、もうこの40で199元×2で2つもしくは99元で1つか。
なぜ簡単だったかと言うと1回の買い物でシール10枚ぐらいもらえるからです。だいたい私は1回で500~800元ぐらいの買い物をします。ちなみに関西弁では買い物は「カイモン」と読みます。なのでシールは2~4枚のはずなのですが、なぜか下の写真ぐらいいっぺんに呉れるのです。
おっさんの店員はだいたい買った金額相当のシールしか呉れません。つまり1回に2~4枚です。ところが女性の店員さんはこの写真のように或る程度の枚数をテキトーな感じで呉れるのです。
これって、「このお客さん男前やし多めにあげとこ。」って、感じなのでしょうか。何かポイントの高い、例えばポイント2倍対象商品みたいなのがあるのかとも思ったのですが、おっさん店員は「え?」と思うぐらいの少ないシールしか呉れないのです。偶然ではないと思います。
と、こういうのを「臭美」と言います。日本語にすると「自惚れ」です。ほかに外見的なナルシストみたいな意味で使うときもあります。インスタなんかで自撮りの写真ばかりアップしていると「臭美 !」と言われます。シールの話はあくまでも例文です。地道にシールを集めたいと思います。
中台禪寺 (仏像好きな方は絶対行くべきです。)
昨日は夏期休暇を取りました。9時半ぐらいに家を出て埔里の中台禅寺に行きました。しばらく仏像を見ていないのでどこかに行こうとネットで探して見つけました。新しいお寺なので正直あまり期待はしていませんでした。そもそも台湾にあまり良い仏像はないと思っていました。何せ歴史がないので古くて価値のあるものは存在しないと。
ところが、ここにきてみて驚きました。本殿は新しくてデカいだけのモノしかありませんが、博物館がスゴいのです。本館もスゴいけど、特に木雕分館が素晴らしかったのです。思わず係のヒトに訊いてしまいました。
「どうして最近できたお寺にこんなに旧い文物がたくさんあるのですか。」
と。
「世界各国の信者さん個人が所有していたモノを寄付してもらったのです。ここができたのは最近ですが、準備は何十年も前から始めました。」
とのことでした。
本館は石仏や金属の仏像が多いのですが、それでも日本の博物館でも一ヶ所にこれだけたくさんの仏像があるところはないと思います。南北朝の時代から隨唐宋はもちろん明、清の時代まで中国のモノがほとんどでたまにベトナムのモノもあります。
それからヘレニズム文化、ガンダーラ美術に影響を受けた仏像もありました。奈良の国立博物館にガンダーラ美術の仏像の企画展示を観に行ったことがあります。それと同等の展示が常設であります。
台湾で仏像が見たくなったらここに来るべきです。お寺としては仏光山もスゴいですが、あそこは見るべき仏像はありません。
まずは一階の四天王殿。
入って右、東の位置に持国天
南は位置的に増長天ですが、持物が不明。
西は持物と位置的にも多聞天。
楽器を持っている広目天は初めて見たかも。
次に二階の大雄宝殿。
御本尊は釈迦如来。
向かって左に達磨大師。
向かって右は伽藍菩薩。
二階から見た四天王殿。これはこれで中々の迫力です。
フツーに参観できるのは1、2階だけですが、事前に申し込めば5階9階16階が特別に参観できるとのことです。入口に立っておられた尼僧の方が親切に説明してくださいました。またこの建物の右側にある事務所の受付に行くと日本語のパンフレットももらえることを教えてくださいました。
帰ってからウェブサイトを観るとウェブサイトには、現在は新型コロナウィルスの関係で予約の受付をしていないと書いてありました。行く前に要確認です。
博物館の本館です。木雕分館は全て撮影禁止てしたので写真はありません。本館はこのホールは撮影可とのことでしたので自分で撮っていたら、受付の廖さんとおっしゃる日本語の話せる女性が撮ってくださいました。
これがタイマーで撮ったモノ。*ちなみに宗教施設なので短パンサンダル履きは原則禁止です。東南アジアのイスラム寺院に行くことが多かったので一応長ズボンは持ってきていましたが、大雄宝殿も2つの博物館も何も言われませんでした。私は短パンでも上品なので大丈夫でしたが(嘘)、皆さまお気を付けください。
廖さんに撮っていただいた写真。
これも。
廖さんはとても親切な方で帰りのバスのことや台北からの直通バスのことなどいろいろと教えてくださいました。日本の旅行客が少ないので是非日本人の旅行者の方にきてほしいとのことでした。
さて、中台禪寺への行き方は以下。
1.台北から直通バス(休日のみ)
朝早いですが、これはラクちんです。私も次回はこれを利用します。とにかく広くて見るべきものはたくさんあるので、5時間で足りるかどうか。
2.台中から直通バス(休日のみ)
台中まで高鐵で行って、高鐵のバス乗り場から直通バスに乗る方法です。
往路も復路も2本ずつありますが、朝一に乗って夕方ので帰るというのが正しい方法です。
現地のバス停の位置は以下の通りです。
3.平日もしくは上記バスに乗れない場合
高鐵の台中駅から南投客運のバスに乗って終点埔里站まで行きそこから同じ南投客運のバスで中台禪寺まで行きます。但しこのバスは終点の埔里站の手前の車庫で一旦下ろされて悠遊カードだけかざして精算させられます。そして全員下りてから再度乗車してそのときには埔里站行きのヒトはカードかざさなくて良いと言われます。何の為か不明でしたがとにかく一旦下車させられるのに注意です。
中台禪寺行のバスは連絡が悪い場合は待たずに横に停まっているタクシーに乗りましょう。200元です。
ちなみに中台禅寺と木雕分館から博物館本館までは約1kmあります。