中台禪寺 (仏像好きな方は絶対行くべきです。)
昨日は夏期休暇を取りました。9時半ぐらいに家を出て埔里の中台禅寺に行きました。しばらく仏像を見ていないのでどこかに行こうとネットで探して見つけました。新しいお寺なので正直あまり期待はしていませんでした。そもそも台湾にあまり良い仏像はないと思っていました。何せ歴史がないので古くて価値のあるものは存在しないと。
ところが、ここにきてみて驚きました。本殿は新しくてデカいだけのモノしかありませんが、博物館がスゴいのです。本館もスゴいけど、特に木雕分館が素晴らしかったのです。思わず係のヒトに訊いてしまいました。
「どうして最近できたお寺にこんなに旧い文物がたくさんあるのですか。」
と。
「世界各国の信者さん個人が所有していたモノを寄付してもらったのです。ここができたのは最近ですが、準備は何十年も前から始めました。」
とのことでした。
本館は石仏や金属の仏像が多いのですが、それでも日本の博物館でも一ヶ所にこれだけたくさんの仏像があるところはないと思います。南北朝の時代から隨唐宋はもちろん明、清の時代まで中国のモノがほとんどでたまにベトナムのモノもあります。
それからヘレニズム文化、ガンダーラ美術に影響を受けた仏像もありました。奈良の国立博物館にガンダーラ美術の仏像の企画展示を観に行ったことがあります。それと同等の展示が常設であります。
台湾で仏像が見たくなったらここに来るべきです。お寺としては仏光山もスゴいですが、あそこは見るべき仏像はありません。
まずは一階の四天王殿。
入って右、東の位置に持国天
南は位置的に増長天ですが、持物が不明。
西は持物と位置的にも多聞天。
楽器を持っている広目天は初めて見たかも。
次に二階の大雄宝殿。
御本尊は釈迦如来。
向かって左に達磨大師。
向かって右は伽藍菩薩。
二階から見た四天王殿。これはこれで中々の迫力です。
フツーに参観できるのは1、2階だけですが、事前に申し込めば5階9階16階が特別に参観できるとのことです。入口に立っておられた尼僧の方が親切に説明してくださいました。またこの建物の右側にある事務所の受付に行くと日本語のパンフレットももらえることを教えてくださいました。
帰ってからウェブサイトを観るとウェブサイトには、現在は新型コロナウィルスの関係で予約の受付をしていないと書いてありました。行く前に要確認です。
博物館の本館です。木雕分館は全て撮影禁止てしたので写真はありません。本館はこのホールは撮影可とのことでしたので自分で撮っていたら、受付の廖さんとおっしゃる日本語の話せる女性が撮ってくださいました。
これがタイマーで撮ったモノ。*ちなみに宗教施設なので短パンサンダル履きは原則禁止です。東南アジアのイスラム寺院に行くことが多かったので一応長ズボンは持ってきていましたが、大雄宝殿も2つの博物館も何も言われませんでした。私は短パンでも上品なので大丈夫でしたが(嘘)、皆さまお気を付けください。
廖さんに撮っていただいた写真。
これも。
廖さんはとても親切な方で帰りのバスのことや台北からの直通バスのことなどいろいろと教えてくださいました。日本の旅行客が少ないので是非日本人の旅行者の方にきてほしいとのことでした。
さて、中台禪寺への行き方は以下。
1.台北から直通バス(休日のみ)
朝早いですが、これはラクちんです。私も次回はこれを利用します。とにかく広くて見るべきものはたくさんあるので、5時間で足りるかどうか。
2.台中から直通バス(休日のみ)
台中まで高鐵で行って、高鐵のバス乗り場から直通バスに乗る方法です。
往路も復路も2本ずつありますが、朝一に乗って夕方ので帰るというのが正しい方法です。
現地のバス停の位置は以下の通りです。
3.平日もしくは上記バスに乗れない場合
高鐵の台中駅から南投客運のバスに乗って終点埔里站まで行きそこから同じ南投客運のバスで中台禪寺まで行きます。但しこのバスは終点の埔里站の手前の車庫で一旦下ろされて悠遊カードだけかざして精算させられます。そして全員下りてから再度乗車してそのときには埔里站行きのヒトはカードかざさなくて良いと言われます。何の為か不明でしたがとにかく一旦下車させられるのに注意です。
中台禪寺行のバスは連絡が悪い場合は待たずに横に停まっているタクシーに乗りましょう。200元です。
ちなみに中台禅寺と木雕分館から博物館本館までは約1kmあります。