拈華微笑
いえ、先日はホントにたくさんの仏像を観ることが出来て感動しているのですが、あまりに伝わらなくて呆然としています。
日本では仏画を描いていたので仏画や仏像の話を日常的にするヒトが周りにたくさんいたのですが、これまでそれが特殊な環境過ぎたのですね。こちらでは話しても興味のないヒトばかりで肩透かしなのです。
そもそも台湾にあまり仏像がないというのはそういうことなのかも。みんな見たくならないのでしょうか。三十三間堂なんて定期的に行かないと禁断症状が出てくるものだと思っていました。あと興福寺も。東博、京博、奈良博だって。
木雕分館は写真を撮って良い場所がなかったので写真をここに載せられませんが、ホントにたくさんの木彫の仏像がありました。あんな私的な博物館であの規模の展示はちょっと考えられないぐらいです。
博物館の本館の入口ホールの砂岩の仏像です。
本館にも石仏ながらお顔のとても綺麗な仏さまが何名かおられました。中国の仏像はけっこうクセのある顔をしておられるのですが、そのなかでも好きなお顔の仏像もけっこうありました。
ちなみに受付の廖さんのおすすめはガンダーラ仏でした。ヒゲのある濃い顔の仏さまです。博物館として価値の高い仏像ということなのでしょうが、個人的には濃い顔はあまり好きではありません。
ご本尊は釈迦如来だったのですが、尼僧の方が別れ際に私に「あーみとぅおーふぉ」と言ってくださったのが印象的でした。禅寺ということで当然禅系(曹洞宗とのこと)のお寺のようですが、なぜ阿弥陀仏なのでしょうか。阿弥陀仏は西方浄土におはします他力系のシンボルかと思っていたのですが、自力で解脱するイメージの禅系でも阿弥陀仏なのですか。そういえば香港の映画で少林寺モノでも僧侶が「阿弥陀仏」とよく言っていますね。少林寺も禅系ですよね。
ちなみにこういう絵を描いています。こちらでもう少し手を入れようと持ってきたのに全く触っていません。そろそろ何とかしなければと思っていますが、下手に出して部屋の空気に晒すとカビが生えそうで恐いのです。
こちらはかなりの大きさがあります。