台北の自転車海苔

海外生活は上海に4年、シンガポール2年、そして台湾はだいたい3年近く居て2021年3月に帰国しました。

親日にも程がある

     今度は悪口ではありません。

 

     台湾は親日だと言われています。台湾在住の方はもちろん、台湾に何度も行ったことのある方々はみなさんよくご存じでしょう。そうでない方でも聞いたことはあると思いますし、までも、そういうことを言えば東南アジアでもだいたいどこも親日だしいっそのこと世界中どこに行っても親日と行っても過言ではない(幾つかの某国を除いて)ぐらいですが、台湾はそんなもんじゃなく想像以上の親日度合なのです。

 

    私も赴任するまでに何度も台湾には来たことがあったし、自転車で一周したこともあったので当然ある程度知っていました。それでも駐在してから本当に驚きました。というか、呆れました。もちろん、すべての方が親日なワケではなくそうでない方も多数おられるとは思いますが、台湾はホントに並外れた親日の方がけっこうな数おられる国なのです。

 

という話をします。

 

    たとえば、 外部の会議に参加したときの事です。私が担当する業務ではなく日本とZOOMで接続するためだけに行ったので、名刺交換もせず会議が終わったらさっさと引き上げようとしたのですが、全然知らない若い女性が近づいて来て「日本の方ですよね。私は日本が大好きなんです。名刺をください。LINE交換してください。」と言われました。

 

    面倒なので、断るつもりでLINEはやってないと答えたら、微信でもwhatsappでもViberでも何でもイイからと言われ流石に全部やってないとも言えなくて交換しました。そしたらモーメンツの投稿をみてお互いに自転車が趣味というのがわかり、早速週末のグループライドに誘われました。もちろん断りました。知らないヒトたちと自転車に乗るなんて死んでもイヤですもの。

 

    でも、すごくないですか。

 

    東京の会議に参加して若くて綺麗なおねいさんが「大阪の方ですよね。私は大阪が大好きなんです。名刺ください。LINE交換してください。」なんて言われることは絶対にありません。金輪際ありません。

 

    もちろん、この女性にも深い意味はなく、日本語を勉強中なのと、日本人の知り合いがいることを仲間うちに見せたいとかいうそういうことだけだったのです。

 

    また、別の知り合いで30代子持ちバツイチでマルチ商法をしている女性がいるのですが、このヒトはもっとあからさまに土日にそのマルチ商法の自分の下の会員たちとの集まりに誘うのです。勉強会ではなく食べ物を持ち寄ってカラオケをしたりするただのレクレーション的な集まりだそうです。マルチ商法には関わりたくないからもちろん断るのですが、勧誘するつもりではなく、ただ日本人の彼氏だとみんなに(嘘をついて)紹介するのだと。それによって下の会員に頑張れば日本人の彼氏だってできるというインセンティブになるとのことだそうです。そのマルチでは良い成績をあげれば日本への研修旅行をさせてもらえるとのことです。研修旅行で日本人と知り合って恋人もできるとなればよりインセンティブの効果が上がるからとか。

 

     まあ、日本や日本人というのがそういう存在だというのは嬉しいことですが、しかしそれで良いのかとも思います。

 

    その他にもつい昨年秋まで出勤していたオフィスでは、定期的にお菓子や果物やミルクティの差し入れをしてくれる若い女性がいました。彼女は大学で日本語が専門だったヒトでやはり日本が大好きなようです。

 

    もちろん、そのヒトにも深い意味はなく、日本人と日本語で話したいとか、日本人と友だちになりたいとかいうだけのようです。

 

    おっちゃんと今度ごはん食べにいこか?

 

    と誘おうとしても、うちのローカルスタッフのおばちゃんがしっかり妨害してくれますし(何の使命感なのか知りませんが)、おいたはできないようになっていましたのでご心配なく。

 

    とまあ、これが個人がモテているのなら光栄至極なのですが、そうではなく日本人がというか、日本が好かれているだけなので日本人としては嬉しいけど個人的にはなんじゃこれはという感じです。

 

    中国駐在の時のように、「小日本鬼子は大嫌いだけど、あなたは違うわ。」と言われる方がイイかも、と思います。(って、そんな出来事はなかったけど。)

 

 

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