台北の自転車海苔

海外生活は上海に4年、シンガポール2年、そして台湾はだいたい3年近く居て2021年3月に帰国しました。

台湾人の衛生観念について

 台湾人の衛生観念についてどこかでどなたが書いておられたのですが、そう、かなり良いですよね。東南アジアや中国と比べると格段に良いし、家の中で靴を脱ぐし手洗いもマスクもするし、良いと思います。コロナ関係の報道では日本を超えているというようなことを言ってるところもありますが、それは疑問です。ハンカチは持っていないし、先日なんてジムで女性がトイレから濡れた手で出てきて手を振って水を切っていたので近くにいた私は飛び退いてしまいました。そう、日本に比べるとまだまだというところがあります。(個人的な感想です。)


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 それがなんというか、日本のそれは衛生的にどうとかいうのではなく合理的じゃない精神論的なものだとか、宗教の域だとか言うヒトもいますが、そうでもないと思います。

 

 精神的なモノで合理性はないと言われれば確かにそういう部分もあるにはあります。それはたとえば、よく私が母親に言われたことで、

 

それは頭に被るもの。

 

それは手で使うもの。

 

さらには、

 

家の中で靴を履くのは死んだときだけ。

 

というようなフレーズがあります。

 

 たとえば、サラの靴を家のなかで履いてみる、というのは子供のころ新しい靴を買ってもらった時にやってみたいと思うことです。ところが母親に上述のことを言われていたのでもちろんしたことはありませんし、上がり框のないマンションに住んだことが(上海、シンガポール、台北の)三回ありますが、下履きエリアと裸足エリアが混ざるようにはしないし、ましてや後で拭いたらええわ、と靴のまま上がることなどもちろん考えられません。それは衛生の観点からだけではなく不吉なという(迷信と言われればそれまでですが)ことからできないのです。逆に言うとこの感覚のお陰で如何なる場合でも靴で上がることを踏み止まることができるということです。

 

 だから帽子を床に置くのもダメ(頭に被るもの)だし、ましてや瓶の蓋を後ろまわし蹴りで開けるなんていうのはとても受不了なのです。これはもちろんボトルギャップチャレンジに対する冗談ですが、膨らませると、これも別に開けた後拭くなり消毒するなりすれば良いだろうということで合理性はないかも知れませんが、この「手を使う(べき)モノ」という感覚は大切にしたいと思います。

 

 だからジムのベンチ(ベンチプレスのベンチです。)に靴のまま立つなんてことはできないし(後で拭いたらええやん、なんて無理。)、ブルガリアンスクワット↓でさえ無理なのです。(靴の甲の部分なのでイイ?  イヤ、駄目。)


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 この感覚はモノを大切に扱うということにもつながると思います。ジムでいうとマシンやフリーウエイトを大切に扱うという精神です。そういえばミュージシャンだった母には「道具を大事にしないヒトは何をやっても上達しない。」ともよく言われました。 

 

 イヤ、それでもそれは衛生観念とは関係がないと言われる方はいるかもしれません。そんな方にはこの写真を。



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 ヘアドライヤーで足を乾かすヒト。これも直接足につけるわけではないので衛生的には問題ないだろう?と言われればそれまでですが、フツーの日本人の衛生感覚では嫌悪感しかないでしょう。

 


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 またこの写真。現行犯の写真ではないのですが、よくこのゴミ箱の蓋がカウンターに乗っていることがあります。掃除のヒトがゴミ箱のゴミを回収するのに蓋をカウンターの上に置いて、そのまま戻すのを忘れるのです。これもゴミ箱は生ゴミが入るわけではないので(そんなに)汚くないからカウンターに置くんだということなのでしょうが、まあイヤですよね。これは衛生観念の領域にもかかると思います。

 

 

 

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