台北の自転車海苔

海外生活は上海に4年、シンガポール2年、そして台湾はだいたい3年近く居て2021年3月に帰国しました。

老師


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 現在の中華圏の芸能界ってなんか嫌いなのはミュージシャンをやたら先生先生と持ち上げるところです。

 

 歌モノのバラエティを観ていると大御所レベルではなくても中堅から中堅よりちょっと上程度の歌手をもう老師呼ばわりなのです。呼ばれる方もまんざらではないようですが、日本だと本人が嫌がると思います。

 

 まだ現役の歌手です。別にヒトに教えてる訳でもありません。と言いそうなモノです。

 

 先生と言われるほどのバカでなし

 

 という川柳が日本にはあります。だから日本では先生でもないのに先生と呼ばれることには抵抗があると思うのですが、中華圏ではないようですね。

 

 

 シンガポールでも歌台という芸能ショーでは舞台の歌手がやたらとバックバンドのミュージシャンを持ち上げるのです。吉他手に対しても鼓手に対しても老師なのです。我々にすると主役は歌手なのです。ミュージシャン風情はただの裏方なのです。彼らの気持ちもわかります。歌台の歌手はドサ回りの歌手の様なもので会場毎のバンドに演奏をしてもらわなければいけないためできるかぎり協力してもらうように下手に出なければならないのでしょう。

 

 何かそのあたりは日本の芸人がやたら師匠、師匠と言ったりにいさんねえさんと読んだりするのと似ていてそういうのは楽屋だけでやってくれ、とテレビやステージを観ている我々は白けてしまいます。

 


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 サンディラムのコンサートに行ったときはキーボードを弾いていたのがアンソニーロンだったのです。彼は香港の作曲家としてそこらの歌手より有名で人気がある大御所なので老師で問題ないと思います。

 

 またいまやっている朝ドラの古関裕而さんは我々の世代にとっては先生なのです。オールスター家族対抗歌合戦の審査員をしてらしたのです。ほぼそれでしか見なかったので紛れもなく先生でした。

 

 

 

 また(私がご本人の前で媽媽請你也保重を歌ったことがある)あの台湾を代表する歌手である文夏老師はもちろん老師でイイのです。あのレベルになるともちろん老師です。

 

 

 

 こういうレジェンドクラスのミュージシャンは老師(先生)でイイのです。でも、中華圏の芸能界がそうではないフツーの歌手やミュージシャンをやたら老師、老師と持ち上げるのがとてもウザいと思うのです。そんなことないですか?私が気にしすぎですか?

 

 聲林之王というテレビ番組があって、これは林宥嘉、蕭敬騰等が審査員となって素人の歌の審査をする番組です。私は特にこの蕭敬騰の顔が気持ち悪くて嫌いなので観ないのですが、この番組では老師どころか導師と呼ばせているようです。この感覚も私にはとても受容れられないのですが、ここまでいくと逆に継母にいぢめられる連れ子のような一般の素人を観るということに変なカタルシスを感じる倒錯的な快感があるのかなとも思うのですが、いえ、すみません。テキトーに言ってます。

 

 

 

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