好きか嫌いか
台湾と某国を比べて私が某国の方が好きだと思っている方が割と、一定数、いやけっこうおられるのですが、この2つの国を比較すると誰がどう考えても台湾の方が好きでしょう。私ももちろんそうですよ。
ホントに台湾人の友人も日本人の友人もけっこうみんな勘違いしておられて私のことを某国好きだと思っている方が多いのです。なぜか。
でも、色々と考えていて、うまく説明できない気持ちもあるのは事実なのです。それが何かというのがこれまで自分でもはっきりしていなかったのですが、先日わかりました。
上海近郊の町に8年間住んで、現在は日本在住で台湾関係のコンサルをしているヒトと先日話していてお互いに完全同意したのですが、それで気がつきました。
つまりは、どちらが好きかと問われればもちろん台湾だけど、どちらが面白いかというと某国の方が面白いのです。快適とか暮らしやすいとかいうのとはほど遠いけど、1日の内に何度も喧嘩したり声を荒げたり、舌打ちしたりと、ストレスの貯まる生活ではあるけど、某国は面白いのです。ブログのネタになる、という類いの面白さなのですがとにかく面白い。但し若くて元気があればの話で、現在の年齢ではちょっと遠慮しとくけど、という感じです。
数ヵ月前に某国で新幹線で移動したときに思いました。五分後に発車する新幹線の切符を買って飛び乗れる台湾の方が今は断然イイと。某国では新幹線に乗るのも飛行機並みとは言わないけど早めに駅に行って乗る直前にはホームに降りる為にに並ばなければいけないのです。
むかしは、電車で旅行に行くのにも外国人が乗る軟座なんかに乗ろうものなら仲間内で「ブルジョワ的退廃」と邪揄されるので硬座の無座で人民と一緒に他人を押し退けかき分け電車に乗ったモノです。宿も外国人が泊まれない招待所に如何にして泊まるかというのを考えて、安い料金で旅行するというのが楽しかったのです。さすがにこの歳になるともうそんな元気はなくなりましたけど。むかしは、わざわざ不便さを楽しんでいました。いえ、日本ではできない体験を楽しんでいたのでした。
そういう意味では今回台湾に来て、仕事は別にして生活においてはそんなに不便もないしストレスもたまらないのです。穏やかに暮らしていける国です。ヒトは優しくて親切だし。