完美求めてカフェ ・プラハ
先週末にカフェ・プラハに行って、何故私はカフェ・プラハが好きなのかわかった気がしたのでそれを書きます。
台湾を好きな理由はヒトの優しさや南国のゆるさなんてのが多いと思います。
ヒトのやさしさというのはホントによそでは考えられないようなモノがあっていまだに驚くことがあります。
例えば先日は下のようなサイクルラックに自転車を停めようとして鍵をするのに横着をしてハンドルのこちら側から立ったまま格闘していたら、交差点で曲がるために停車していた単車のおばちゃんが自分の単車のスタンド立てて歩いて歩道に寄って私を手伝ってチェーンをかけてくれたのです。両側に自転車が停まっていたため私は回り込んで自転車の前に出るのが面倒だっただけですが、おばちゃんは単車を停めてこちらに歩み寄ってチェーンをかけてくれたのです。日本だと「にいちゃん、横着したらあかんわ。」と一言言われるだけでしょう。
ということで、台湾の生活で出逢える優しさはとってもイイのですが、ゆるさについては言い換えるとええ加減とも言えるわけで、これはええときもあれば悪いときもあります。とにかく、交通ルールを初め仕事でもゆるいことに頻繁に出会ってうんざりしているので、たまにはキッチリした仕事に会いたくなるのです。
そういうときに、こちらカフェ・プラハです。まあ全てにおいて完璧です。完美なのです。
♪~完美 什麼 完美~♪と王菲の古い歌が口をついて出てくるぐらい完美です。
もちろん店内にチリ1つ、ホコリすらないぐらい掃除が行き届いているのを初め、カウンターの花やグランドピアノの上のオブジェはもちろん、店の隅々に至るまで完璧に設えされています。
*写真は先週末ではなくもっと前のモノです。季節感が違ってごめんなさい。
それに加えて老闆娘の接客も完璧なら職人的なスタッフの方の立ち居振る舞いも素晴らしい。そこには、台湾で通常見られる電話し乍ら、または同僚とお喋りをし乍らレジを打つ姿もありません。北国津軽の寒気が口から入るのを防ぐために極度に口数を減らした会話「どさ?」「ゆさ。」のような合言葉「内用外帯?」という合理的な問いかけももちろんありません(そもそ外帯はありませんが。)。
あるのは台湾で本当に珍しい完璧なまでの秩序です。必要以上の音量にならないようを抑えて会話する。客も名曲喫茶に相応しい静か且つ優雅に振る舞う。そういう秩序ある完美世界を味わうことのできる数少ない空間です。(たまにフツーのボリュームで話している客もいますが。)
こういう秩序と静寂に満たされた完美世界の為に、週末の午後2時の開店を待って訪れるのです。