豆腐のパックとユーザビリティ
台湾で放映されている「ほんまでっか」はたぶん2年ぐらい旧いもののようですが、先日小沢真珠が豆腐のパックの開けにくさについて文句を言ったら、それに対して深田恭子が言った言葉に思わず膝を打ちました。
今はそんなことない。豆腐のメーカーにそういうお客様の声がちゃんと届いて対策がされている。
というものでした。
また昨日は所ジョージの番組で、日本でなされている人気商品のプチ改良というのを特集してて、例えば森永のヨーグルのくっつかない中蓋というのがあって、それも全くその通りなのでした。
日本では文句を言う消費者がいて、その声をちゃんと聞いてくれる企業があるのです。ときに消費者はうるさすぎることもあるし、企業は過剰に反応しすぎることもあるのですが、それでもそのおかげで色んなモノが便利になるし、改善されているのです。
台湾の場合、みんなが寛容すぎて不便でも文句言わないし、また企業の方もお客さまにとってより良いモノを提供しようという気もサラサラないから改善されることがありません。
だから、豆腐のパックのビニールはどうやっても剥がれないし、ヨーグルトは中蓋にくっつかないどころか剥がれない。缶詰のプルトップも開かずに取れてしまう。昨日驚いたのはウエットティッシュがフツーのティッシュのように一枚取ったら次の一枚も摘まめるように飛び出してくるのです。これは乾燥しないようにシールで蓋するから出てこなくて良いのです。何この勘違いの親切。
といっても、こういう風に商品が気が利かないのは台湾だけではなくたぶん日本以外の国すべてではないかと思います。シンガポールもそうでした。
文句を言って改善されて便利になっていくというサイクルを私はとても好きです。