紙を焼くのは土用の丑の日や恵方巻と同じ?
日本のお盆と同じく台湾を含む中華圏でもこの時期に地獄の釜の蓋が開いて霊が帰ってくるという考え方があります。日本はご先祖様の霊が帰ってくるのですが他の中華圏では餓鬼(hungry ghost)が帰ってくると考えられて彼らが悪さをしないように霊を慰める行事をします。正確に言うと全部の霊が分け隔てなく帰ってくるのですが、中華圏では悪い霊が強調され、日本では先祖の霊が強調されている感があります。映画「リメンバー・ミー」で観ましたが、ラテンアメリカ諸国でも死者の日に同じように先祖の霊が帰ってくるという考え方があって、帰ることができるのは生者の家に写真が飾られていること、というのがありましたのでラテンアメリカ諸国ではご先祖さま限定のようですが。
ちなみにシンガポールだと(マレーシアも)この時期歌台という行事があり、昔は演劇を含む歌謡ショーでしたが現在では歌謡ショーのみが行われています。シンガポールの時の歌台の記事がありますので良ければそれをご覧ください。
また、この時期特に派手に行われるのが紙のお金を焼くという行為で、これは本当に我々関係無い者にとっては理解に苦しむほど盛んに行われています。シンガポールでは一斗缶どころか下のような檻の中で燃やされます。
では、これは一体何なんだ? なぜ地球温暖化が言われている昨今にも屋外でこのように熱心にまだ紙を燃やし続けるのか?ということですが、調べてみると土用の丑の日や恵方巻きと同様その業界がプロモーションとして仕組んだ販促活動が成功した例なのですね。つまりこの焼紙は紙屋さんが紙の販促のために打った芝居から来ているとのことです。シンガポールにいたときにこれについて書いたことは以下のとおりです。
[http://ameblo.jp
参考までに中国語ですが、当時書いたモノの元記事と同じ内容のモノを探しましたのでリンクしておきます。