四通八達,四維八德
地図を見ながらテキトーに言うてるだけなのですが、台北の道について。台北の道も上海と同じく中国大陸の地名を使っていて、位置関係がだいたい合っていて要は中国大陸の縮図になっていると聞いていました。でも、実際は中国大陸の地名以外の道路に個人的に馴染みの深いのが多くてあまりピンと来ていませんでした。
そんな中で、先日友人から訊かれました。
あんたのところ、たしか大通りから一本入ったところやね。あの大通りはなんていう通りやったっけ?
ああ、仁愛路やけど。
せやった。忠孝、仁愛、信義、和平やな。
え? なに?それ。
八徳やがな。
ああ、四維八德かいな。習た気がする。そういえば四維路も八德路もあるな台北には。
ということで私の住んでいる近辺はけっこう高尚な名前の通りが集まっているところでした。だから余計ピンと来なかったのですね。
ところで日本は面で町を捉え中華圏は線で町を把握してるってゆうてた人がいましたが、たしかに中国も台湾も基本的に住所が通りの名前に番地を振ってあるんですよね。シンガポールもそうだし、バンコクもそうかも(よくは知らんけど。)。世界ではどちらが多いのでしょうか。やはり道路が碁盤の目になっているところは線なのでしょうかね。
日本も京都はそうじゃないか?と言われるかも知れませんが違います。京都市内は確かに通りの名前に上ル下ル東入ル西入ルで表せるのですが、正式な住所はちゃんと町名が有ってそれに番地を振ってあるのでやはり面でくくっています。
それで、また話は台北に戻りますが、中国大陸の地名以外の通りの名前としては、鄭成功、孫文、蒋介石、蒋経国等に関する名前があるようです。その他人名だとルーズベルトとマッカーサー。それから林森北路も人名からなんですね。
あと、地名も人名も関係無い市民大道,艋胛大道,凱達格蘭大道などもあるので更に中国大陸の地名由来の印象が薄くなってきますね。市政府近辺の松シリーズも。
上海に住んでいたときはだいたいの道の名前を聞いたら場所が思い浮かんだものですが、台北はまだその域には達していません。まだまだ自転車で走り回らなければいけませんね。