紅茶の話
紅茶も台湾では手に入りにくくて困っていました。フツーのスーパーには紅茶の葉っぱは売っていないのです。お茶屋さんに行くと国産の茶葉を勧められます。愛国主義者め。というのも台湾産の紅茶は高いのです。100gが1,500円から2,000円ぐらいのがざらにあります。
フツーのインド産でイイのです。もちろんスリランカでもネパールでもOKです。広い意味でインドです。あの辺りです(こんな言い方怒られるかな。)。
紅茶に高級なモノは必要ありません。ある程度のグレードなら入れ方さえちゃんとすれば美味しいのです。ましてや高級な紅茶のティバッグなんてのは愚の骨頂です。
ちなみに台湾にもシンガポールの紅茶、TWGの店がありますが、あれもフツーは買いませんよね。あれはシンガポールでも何かお土産になるものを作らなきゃと最近に考えられたモノで東京バナナみたいなものです。
1837と書いてあるので歴史ある老舗かと思いますが、なんと2008年にできたのです。騙すつもりで1837と書いているのですが、イヤ別に創業とは書いてないということなのでしょう。あんなものをありがたがって買うヒトはまさかいないと思いますが、実際シンガポールには土産に買うものが何もないのでけっこうみんなわかった上で日本に帰るときの土産用に買ったりしているようです。
フォートナムもロイコペも必要ありません。フォションもフレーバーティーを飲みたいヒトは仕方ないかも知れませんが、美味しいミルクティを飲みたいだけなら、普段飲みには必要ありません。
ということで、土産用ではなく普段飲みの紅茶ですが、普段飲みだと100g 500円から高くても1,000円ぐらいまででしょうか。日本だとカンテやムジカでだいたいそれぐらいだったような気がします。ダージリンではなくアッサムとかミルクティーにするような水色の濃い紅茶です。もちろん水色(すいしょく)です。みずいろではありません。水色が赤いというのも緑の水色というのも正しい表現です。
ところで、紅茶の葉っぱは実際どれぐらいまでグレードを落としても大丈夫かというのを私はシンガポールにいるときに試したことがあります。シンガポールにはインド人が多いのでインド人街はあるしインドのショッピングセンター、ムスタファがあるのです。
結果やはりある程度を超えると、どんなに濃く入れても香りはないボケた味の色つきのお湯にしかならないことがわかりました。でも、チャイには充分使えましたけど。(具体的な数字は忘れましたが下限はだいたい100g数百円ぐらいだったと思います。)
ということでいつも行天宮に行くときに寄るお茶屋さんに行ったら紅茶が置いてたので買いました。そうです。大量の烏龍茶を買ったところです。
一斤(600g)で160gでした。かなり安い。インド産とアバウトに書いてありますが、茶葉の種類も何も記載はありません。
これは流石に100g100円未満なので色は出ても香りもなく冷やしてお茶代わりにガブガブ飲むぐらいしか無理でした。
やはり紅茶は日本から持ってこなければいけないのか。
100g500円というとトワイニングの缶のアッサムとかイングリッシュブレックファストとかが日本の安いところではそれぐらい200g1,000円で買えます。でも台湾のカルディでは100gが439元です。約3倍。その他日本で買うなら日東紅茶のミルクティ用の葉が500円以下で買えます。
トワイニングが台湾ではなぜ高いかというと、これはまたテンピュールの問題と一緒で数量が少なくて仕切り価格が高いのでしょう。台湾人がもっと紅茶を飲むようになれば仕切りも下がって売値も安くなるでしょう。
いや、台湾はあれだけ紅茶(アイスティ)を飲んでるではないかと、思ったあなた、それは私も思いました。たぶん高級紅茶、国産紅茶とは別にインド産の安いのを大量に輸入している筈です。一般の市場には出回って来ないモノがあるはずです。その葉っぱで大量に煮出しているんじゃないかと思います。そういうのはたぶんかなりグレードが低そうですが、その中間ぐらいのもどこかにあるんじゃないかと探しています。