台北の自転車海苔

海外生活は上海に4年、シンガポール2年、そして台湾はだいたい3年近く居て2021年3月に帰国しました。

大約在冬季

 


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 昨日テレビで観ました。最近ずっとこの映画の宣伝が流れていたのです。昨年の11月に大陸で封切られ台湾のTVでは初上映とのことでした。

 

 タイトルは齊秦の同名曲から取ったもので、1991年の齊秦の北京でのコンサートが出逢いの場所という重要な役目を担っています。

 

 私が中華ポップスを聴き始めたのは1991年なのでほぼこの映画の初めのころからとリンクします。もちろん齊秦も好きで聴いていました。冬雨、外面的世界、そしてこの大約在冬季も大好きでした。

 

 齊秦はシンガーソングライターで歌もうまいし超男前。なんせ恋人がジョイウォン(王祖賢)なのです。ジョイウォンといえば映画「大丈夫日記」でチョウユンファ(周潤發)をサリーと取り合ったのです。つまりは当時の香港女優の1、2を争う美しさだったのです。それから確か彼の父親も有名人だったし、お姉さんも歌手の齊豫です。

 

 齊秦はまた台湾語のカバーアルバムも2枚出していて、これがまた素晴らしくてわたしは台語歌のバイブルのように愛でています。

 

 さらには北京語のカバーアルバムも大ヒットしていて、ちょうど徳永英明のカバーアルバムみたいな感じでしょうか。

 

 そんな齊秦がテーマな映画ですが、ハッキリ言ってスゴく良かったです。いや、もうね、90年代の中国ですから出てくる映像すべてがなつかしくて、さらには音楽も齊秦ですからもう良くないわけがないのです。

 


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 あの台湾新幹線のドラマはヒドかったのですが、台湾の景色が観られるから、台北のいろんな店や場所が観られるからとホメているヒトのことをとやかく言えないくらい、懐かしいとか音楽が、とかそれだけの理由でもう最初から最後まで楽しく観ることができました。

 

 それとやはり言葉がわかりやすいのです。ほとんど字幕が必要ないくらいよく聞き取れるのは発音だけじゃなく使う語彙の所為でもあるし、こういう質問に対してこう答えるだろうと言う予想がつくからかも知れません。

 

 映画はラブストーリーです。特に新しい設定もないしまあありきたりのラブストーリーですが、主人公は中国人の女性らしく純粋で優しいけど気が強くて怒ると手がつけられなくなるというようなところもありそうな設定でした。

 

 住所を書いたメモを渡したのになくしてしまうところがよくある設定ではある(笑)のですが、某ドラマと違うのはそれが後の伏線になって最後はきっちり回収されるところです。

 

 話は逸れますが(予想はついたかも知れませんけど)、そうあの新幹線ドラマのやりっ放しがあたまに来たのです。大切なメモをなくすところもそうだし、安西がユキの弟を彼氏だと勘違いするところもフツーは何か理由があるはずなのですが、ドラマではママが「弟じゃないよ。」と言うだけだし、原作ではその場面もなく勝手に誤解してるだけでした(そうだったと思います。以前に読んだので忘れているだけかも知れませんけど。)。アンジャッシュのコントでももう少し丁寧に伏線を回収すると思います。

 

 ということで、この映画は原作もキチンとしています。あと出演は「血観音」であの雰囲気のある少女の役をしていた女の子、文淇が出ています。主人公の馬思純

は川妹子かと思ったら安徽省出身だそう。あと相手役の霍建華 は少し阿Bに似ています。そして齊秦も友情出演しています。あの美男子だった齊秦も少し残念な感じになっていますが。

 

 エンドロールの曲は齊秦と莫文蔚とのデュエット曲の「可惜了」。

 

 

印象に残った言葉は

 

有些人見三百次都沒用,有些人見三次就夠了

 

でした。

 

 

 

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